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2011年3月21日 (月)

「先進国における災害時の乳児栄養」

あの地震から10日が経ちました。テレビではバラエティ番組や歌番組やドラマの放送も再開しましたが、ニュースの時間になるとまだまだ深刻な状態であることが伝わってきます。

地震の揺れと津波から命が助かった人々も避難生活が長引くにつれ、体と心にかかるストレスが限界にきているのではないかと思います。被災地では風邪など体調不良の訴えも増えているとか。妊婦さんや新生児には一般の方以上に過酷で不安な状況であると思われます。

日本誕生学協会理事でありバースコーディネーターとして日々「いのち」のお話をあらゆる年代や立場の人たちに届けていらっしゃる大葉ナナコさんのMLより「先進国における災害時の乳児栄養」という論文の日本語訳をご紹介します。


日本語訳をされた大山医師からのメッセージ:現地支援で、母子サポートに当たる方、物資を送る方々に周知してくださると母乳育児で育つ新生児を感染症から守れるかもしれません!必要と思われるところに転送をしてください。


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先進国における災害時の乳児栄養

引用元:Draft Paper Emergency preparedness for those who care for infants in developed country contexts
Gribble KD, School of Nursing and Midwifery,University of Western Sydney
Berry,NJ, Centre for Health Initiatives, University of Wollongong

要旨の日本語訳および注釈:大山牧子、瀬尾智子 (2011.3.17 仮訳)

以下の文章は、Dr Gribbleの厚意により、Draft Paper のかたちで自由に引用することを許可された論文の要旨を日本語訳し、日本の実情に合わせて注釈を加えました。現場や状況に合わせて授乳中の母子への支援に必要なものを決める 一助になれば幸いです。Gribbleから原著を自由に使ってよい許可をいただいています。

要旨:災害管理機構は、たとえ先進工業国においても災害時においては乳 児は弱者であることを認識している。しかしながら、これまでの乳 児ケアにかかわるものは災害時用キットに必要なものについて述べ ていない。災害管理機構は乳児ケアに関わる担当者に、災害時に乳児ケアに必要な支給について、母乳で育てられている児と人工乳で 育てられている児とを区別して、正確かつ詳細な情報を提供しなけ
ればならない。人工乳で育てられている児をケアするひとは防災キットの支給品と災害時における調乳の仕方を知らされるべきであ る。授乳されている児への1週間分の支援品に含まれるべきものとして、

母乳だけで育っている児に必要な支給品(1週間分)
・紙おむつ100枚、おしり拭き200枚

人工乳だけで育っている児に必要な支給品(1週間分)
・粉ミルク900gの缶2つ
・飲料水170L(1日24Lとして計算)
・保存容器(蓋付きでつぶれない固さのもの)
・蓋付きの大きな鍋(器具を煮沸消毒するためのもの)
・やかん
・ガスコンロ、マッチまたはライター、LPG14kg 日本ではカセットコンロとカセットボンベ
・計量カップ(お湯を量るためのもの。消毒できるように耐熱性の ものがよい)
・金属ナイフ(粉ミルクを量るとき、平らにするのに使う)
・金属製のトング(滅菌物を取り出すため)
・金属か陶器のカップ(紙コップを使いすてにしてもよい)
・大きめのペーパータオル300枚(手や器具を拭くため)
・洗剤
・おむつ100枚
・お尻ふき200枚

緊急時だからこそ、感染症予防のために人工乳で育てられている子どもが衛生的に調乳されたものを与えられるべきであり、緊急時だからこそ、感染症予防のために母乳だけで育てられている子どもが
継続して母乳で育てられることが推進されるべきである。
緊急時に母乳だけで育てられてるこどもの割合が多ければ多いほど、そのとき人工乳で育てられている子どもに支援をさしのべることができる。

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母乳で育つ赤ちゃんも、人工乳で育つ赤ちゃんも同じように感染症などからそうかその小さな命が守られますように!!

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