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2008年9月15日 (月)

竜涎香

Ryuuzenkou象のうんちではありません。和歌山県太地町にあるくじらの博物館で展示されている「竜涎香」です。

竜涎香(アンバーグリス)はマッコウクジラの体内で出来る結石でとても貴重な天然香料です。良い香りと不思議な形から「竜の涎が固まったもの」と考えられていたことからこの名前がつきました。

くじらの博物館で展示されているものはプラスティックケースに収まっていて、残念ながらその香りをかぐことは出来ません。

前々からぜひ一度本物の竜涎香の香りをかいでみたいと思っていたところ、偶然に偶然が重なり京都の香老舗松栄堂さんで実際に香りをかがせていただく機会に恵まれました。

あこがれのあの人とご対面!のような感じでドキドキしながら竜涎香を鼻に近づけると、動物らしい獣臭の中にスパイシーでほんの少しウッディーな感じも見え隠れして一言では表せない複雑な香りがしました。また竜涎香と同じ動物香料のひとつ麝香(ムスク)の香りもかがせていただき、こちらは竜涎香よりももっとツンとしていて刺激の強い香りでした。

松栄堂さんのスタッフにお聞きしたところ竜涎香も麝香もそれ単体で使用することはなく、他の様々な香料とブレンドして使われるとのことでした。

それにしてもこの象のうんちのようなものに「竜涎香」と名付けた人はすごい!鯨の体から排泄されて海を漂っているところを拾い上げたのか、砂浜に打上げられていたのを拾ったのか、磯の岩場にひっかっていたのを持って帰ったのか・・・。正体不明のものを見たら匂いをかいで安全かどうかを確かめるのは動物の本能だから、本能にしたがってかいでみたら意外にもいい匂いがして驚き、想像を逞しくして竜の涎が固まったと考えた中国人の想像力に脱帽です。

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