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2008年8月28日 (木)

服と写真と裁縫道具

Kyoudai「祖父母の家」完結編。

大量の衣装(洋服・和服)とあちらこちらに分けた小さなお菓子の箱や缶に入った裁縫道具やハギレ、そして膨大な量の写真がこの家にあった祖母の遺品のほとんどだった。

こどもを7人産んで、北海道から九州まで夫婦で旅に出かけ、祖父が亡くなってからは娘や息子の家に遊びに行き、93才まで生きた祖母らしい持ち物だと思った。

曾祖父毋が傘を作って売っていた頃の専用の道具や生活用具やセピア色の写真が出てくるたびに父が昔話をしてくれて、今まで知らなかったことがたくさん知れた。考えてみれば父と2人でこんな風にゆっくりいろんな話をしたのは初めてかもしれない。

祖父は弓道をやっていた無口な人で、プロレス中継が好きで筋肉質な肩を出して薪割りをやっていたのがとても印象に残っている。祖母はよく笑う人だったのに、なぜか写真ではあまり笑った顔がないのがすごくフシギだった。

自分でもちょっと意外なくらいに淡々とした気分で片付けていたら、お菓子の箱の中から出てきた紙袋に「このふくろ弓子からの手紙入れ」と書かれているのを見つけて、上京してから私が出した手紙を大切にとってくれてあったのが分かって不意打ちをくらって涙が出た。

誰かからもらったハガキの余白に鉛筆で「弓子さんおめでとう」「淳子さん(私の妹)おめでとう」と書いたものもあって、祖母がなんでそれを書いたのか分からないけどすごく嬉しかった。

今まで「死んだら終わり」って考えてたけど、死んで何十年経っても持ち物がその人となりを伝えてくれたり、受けとる人がいれば思い出もどんどん引き継がれていくというふうに感じた。

次に帰省する時にはもうこの家はない。

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