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2007年1月 4日 (木)

熊野という場所

東京の京橋にあるギャラリー「PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo」から発行されている新『PUNCTUM TIMES』の最新号が私のふるさと「熊野」を特集しています。

高校卒業時に故郷を離れるのが当然と思っていた私は、18才で上京した時にはとくに熊野地方に対してなんの感慨も持っていなかったのですが、歳を重ねて熊野地方と自分との距離があくにつれ、ようやくその良さや特殊性が認識できるようになってきたように思います。

この新聞のインタビュー記事の中で写真家の鈴木理策さんが「まぁ、町歩けば知り合いの人に会うし、すぐどこの誰かと特定されるし、悪いこと出来ないみたいなところがあるじゃない?」とおっしゃっているのですが、これがやっぱり「外に出て行きたい」という欲求の原動力になっていたことにすごく共感しました。

私も赤ん坊の時から熊野(新宮市)に住んでいて、実家がおじいちゃんの代から商売をやっていたので、自分で作り出した人間関係だけでは生きられないことに窮屈さを感じてたことを思い出しました。

鈴木理策さんのインタビュー以外には新宮市出身の中上健次氏と中上氏の娘である紀さんの文章や詩人・吉増剛造氏が熊野について書かれた原稿や画像が掲載されています。

目が眩みそうな光と暗緑色の影、小さな町のすぐそこに壁のようにせまる山々、何かを運んできてくれそうにも連れて行かれそうにも感じる波の高い海。古代からの神や人のたくさんの逸話。

「人間も含め、全てのものが独特で過剰な熊野」の世界が垣間見られる貴重な特集になっています。

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コメント

はじめまして。新『PUNCTUM TIMES』、こうてこなあかんのう。まだあるかいね。

投稿: おっかん | 2007年1月25日 (木) 09時41分

おっかんさん、はじめまして〜。新宮の方でしょうか?
熊野特集の在庫はギャラリーPUNCTUM(03-5250-5001)に問い合わせてみてくださいね〜。発行されたばかりなので入手可能かと思いま〜す。

投稿: aria | 2007年1月27日 (土) 19時16分

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