AEAJ主催「香育シンポジウム」
先週の日曜日、(社)日本アロマ環境協会主催の「香育シンポジウム2009」を聴講しました。
香りの教育=香育。
2001年から小・中・高校生を対象に実施されてきた香育の目的は、自然の香りを楽しむという感覚的な経験の提供と、その経験を通じて、人と自然・人への優しさ、癒し癒されることの大切さを伝えることとなっています。
第一部ではこれまでに実際に行われた香育の事例紹介があり、香育のアプローチの仕方というのは多彩で数限りなくありそうに思えました。
香りのイメージを絵(色)にすると、同じ香りでも人によってまったく違う絵や色で表現するのを見て、こどもたちが人(他者)との感じ方の違いを知り認め合うきっかけになったり、生の花や葉や果実の香りとそれぞれの精油の香りを比べてみたことによって植物への感心が高まったり、ハンドトリートメントをお互いに行うことによって癒し・癒されることの心地よさを知り他の誰かにやってあげたくなったり、アロマルームスプレーを作ったのをきっかけに家族の会話が増えたり・・・と、その現場で終わるのでなく、次のシーンに続いていった様子が事後のアンケートや講座を担当されたインストラクターの話から伝わってきました。
会場のロビーでは高校生が春夏秋冬それぞれを表現したルームスプレーのレシピから、秋の「柚子・檜(ヒノキ)・ゼラニウム」精油のブレンドがアロマポットでたかれていて、和の精油を使った深まる秋の雰囲気バツグンのいい香りが漂っていました。
第2部は『声に出して読みたい日本語』で有名な明治大学教授の齋藤孝さんの講演「身体感覚を取り戻す」でした。
齋藤先生の話ははじめから最後まで笑いっぱなしで、「授業中に大学生を寝かせた(退屈させた)ことがない!」というご本人の言葉に納得!!
土台として「身体のコミュニケーション」があり、その上に「ことばのコミュニケーション」が乗っかっているという話や、学ぶには「積極的受動性」が必要で、素直さ(まずは先生の言う通りにやってみる=型(合理的方法)を覚える)+覚悟(何としてでもやりとげるという意思)を両輪にする、などなど興味深い話がたくさんでした。約40分の講演はものすご〜く濃い内容でとてもここには書ききれません。
アロマセラピストとしては、「目を見る、微笑む、うなづく、相づちをうつと言うのが人の話を聞く姿勢として大切」というところに共感しました。この反対は「不機嫌な状態」だそうです。納得。
インストラクターとしては「気配を感じる=気を巡らしている状態=積極的受動性」で、一人一人の学びの構えが合わさったもの=教室の空気=雰囲気という話が心に残りました。
このシンポジウムはいつものアロマ環境協会のイベントとは雰囲気が少し違うなぁと思っていたら教員の方々の参加も多かったようでした。質疑応答でもアロマテラピーに関する質問よりも、齋藤先生への質問があがっていて、「4人1組のグループを作り、そのうち1人が発表する、残りの3人は内容に関わらず、発表を聞いたら必ずブラボー!ファンタスティック!!と言うと決めておく、そうすると発表した本人は舞い上がり、皆は盛り上がる、盛り上げつつもプレッシャーを上手にかける」などという笑えてタメになる授業の方法の伝授もありました。
「アロマテラピーの世界は奥が深い、深すぎてなかなか奥まで辿り着けない・・・」と日頃から感じているのですが、このシンポジウムでさらにアロマの世界が横にも広がりつつあることを実感しました。
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